母指MP関節尺側側副靭帯損傷

母指MP関節尺側側副靭帯損傷とは

母指MP関節は、親指の付け根にある関節で、物をつかむ・握るといった日常動作に重要な役割を果たします。この関節を安定させるためには、尺側側副靭帯が重要になります。この靭帯が損傷すると、親指を曲げたり、物を握ったりしたときに痛みを感じます。
スポーツや転倒などで親指に強い外力がかかると、靭帯が部分的に裂けたり、完全に断裂してしまうことがあります。
母指MP関節尺側側副靭帯損傷の原因

過度に親指に外力がかかることにより発生します。特に、スポーツ中の転倒や接触により、親指が外側に強く引っ張られた場合に発生します。スキーでは、スキーヤーがポールに引っかかり負傷することが多い為「スキーヤーの親指」とも言われています。
他にも、過度のストレスや捻り、繰り返し動作、交通事故などが原因で損傷が起こることもあります。
母指MP関節尺側側副靭帯損傷の症状

親指を動かしたり、何かを握ろうとした際に付け根に強い痛みや、腫れ、不安定感、握力の低下などが考えられます。また、靱帯が完全に断裂してしまった場合、痛みだけでなく、親指がほとんど動かせなくなることもあります。
このような症状がみられた場合には、早期に適切な治療を受けることが重要です。
Q&A
Q: 母指MP関節尺側側副靭帯損傷を放置するとどうなりますか?
A: 放置すると、親指の不安定感が残り、関節が慢性的に痛む状態になったり、力が入りにくくなったりする可能性があります。また、関節に負担がかかり続けることで変形性関節症に進行するリスクも高まります。早期診断と適切な治療が重要です。