上腕骨骨幹部骨折

上腕骨骨幹部骨折とは

上腕の骨の中央部分に起こる骨折を指します。この部分は日常生活やスポーツ活動で頻繁に使われるため外力が加わりやすく、骨折のリスクが高い部位です。骨が完全に折れる完全骨折や、骨の一部が損傷する不全骨折があります。
上腕骨骨幹部骨折の原因

原因は大きく分けて二つあります。一つ目は外部からの強い衝撃や圧力による外傷性骨折です。これには交通事故や高所からの転落、スポーツによる激しい衝撃などがあります。二つ目は長期にわたる反復運動や過度の負荷によって骨が徐々に損傷し、最終的に骨折に至る疲労骨折です。さらに、骨密度が低い状態(骨粗鬆症)や栄養不足、ホルモンバランスの乱れなどにより骨の健康状態が悪化すると骨折のリスクが高まります。特に高齢者や女性は骨折リスクが高まります。
上腕骨骨幹部骨折の症状

骨が折れると激しい痛みを感じます。外観的には骨折部が腫れ、皮下で出血が起きているため表面的には青紫色のあざのように見えることもあります。骨がずれてしまうと腕が曲がって見えたり異常な膨らみが見られることがあります。折れた骨によって神経が圧迫され、損傷したりすると腕や手の感覚が鈍くなったり痺れを感じます。
治療とリハビリ
骨を元の位置に戻すため整復を行います。その後骨折部が動かないようにギプスや固定具で固定します。骨がしっかりくっつくまでは動かないようにすることが大切です。
そして骨がくっついたあとリハビリを開始します。長期間固定をした患部は筋力が落ちるので元の生活に戻るためにもリハビリはとても大切です。