舟状骨骨折

舟状骨骨折とは?

舟状骨骨折は、手首の親指側にある小さな骨が折れることを指します。この骨折は、手をついて転んだり、強い衝撃を受けることが原因で発生します。舟状骨骨折は診断がつきにくく、骨と骨が癒合しにくいとされています。
そのため、初期の診断と治療が適切になされていないと、手首の運動機能に機能障害が生じてしまいます。
舟状骨骨折の症状
舟状骨骨折の主な症状は、手首の痛みと腫れですが、ほとんどの場合腫れは目立ちません。また痛みも軽度なことが多く、手首の捻挫や打撲だと思われてしまうことがあります。

舟状骨骨折は特に、親指の根元付近に痛みを感じることが多く、親指を他の指から離すように広げ、広げた親指を反るように動かすと、親指と手首の間に凹みができます。この部位を押すと痛みが増します。痛みは、手首を動かすことや手首をついて行う動作(腕立て伏せなど)で痛みが強くなることが一般的です。
舟状骨骨折の原因

舟状骨骨折の主な原因は、転倒時に手をついたり、スポーツ中の激しい接触が原因となることが多いです。特に、サッカーやバスケットボール、スキーなどのスポーツに従事する人々は、舟状骨骨折のリスクが高まります。舟状骨は手首の複雑な動きに対応するために非常に重要な骨です。そのため、他の骨折と比べても特に注意が必要です。早期に適切な治療を行うことで、後遺症のリスクを最小限に抑えることができます。
舟状骨骨折を放っておくとどうなる?

舟状骨骨折を放置すると、手首の痛みや機能障害が進行し、治りが遅くなるだけではなく、慢性的な痛みや関節炎を引き起こす可能性もあります。日常生活にも支障が出てしまうため、いつか治るだろうと思わず、手首の痛みや違和感を感じたら早めの受診が必要です。