肩こりについて

「肩こり」は、正式な病名ではなく、首筋から肩、背中にかけての筋肉がこわばり、だるさ、重さ、張り、ときに痛みを感じる不快な症状の総称です。
主に、首の後ろから肩、背中にかけて広がる 僧帽筋(そうぼうきん)という大きな筋肉で症状が起こることが多いです。
肩こりが起こる主な原因
肩こりの直接的な原因は、主に筋肉疲労と血行不良の悪循環によるものだと考えられています。
- 筋肉の緊張と疲労
- 人間は重い頭と腕を常に首や肩の筋肉で支えているため、立っているだけでも筋肉に負担がかかっています。
- 特に、デスクワークやスマートフォンの操作などで長時間同じ姿勢を続けたり、姿勢が悪かったりすると、筋肉が過度に緊張します。
- 緊張が続くと筋肉が疲労し、硬くなります。
- 血行不良
- 硬くなった筋肉が血管を圧迫し、血液の循環が悪くなります。
- 血行が悪くなると、筋肉に必要な酸素や栄養が届きにくくなり、また、疲労物質(老廃物)が筋肉内にたまりやすくなります。
- この老廃物が神経を刺激することで、「こり」や「痛み」として感じられます。
肩こりを引き起こすその他の要因
- 眼精疲労(目の使いすぎ)
- ストレス(精神的な緊張が筋肉の緊張を招く)
- 運動不足(筋力低下や血流の悪化)
- 冷え(寒い環境で筋肉が収縮する)
- 首や背中の病気(頸椎症、椎間板ヘルニアなど)
- 内臓疾患(まれに、心臓病や高血圧などが原因となる場合がある)
肩こりの症状が強い、長期間続く、手足のしびれや激しい痛みを伴うといった場合は、単なる疲れではない病気が隠れている可能性もあるため、整形外科などの医療機関を受診することが推奨されます。
東近江市の上之町整骨院はり灸院での肩こりの治療は、主に筋肉の緊張を緩和し、体の歪みやバランスを整えることを目的として行われます。
一般的に行われる施術には、以下のようなものがあります。
- 手技(マッサージやもみほぐし):施術者の手によって、凝り固まった筋肉をほぐし、血行を改善します。
- 矯正(姿勢矯正、骨盤矯正など):背骨や骨盤の歪みが肩こりの原因となっている場合、体のバランスを整えることで根本的な改善を目指します。
- 温熱療法:患部を温めることで血行を促進し、筋肉の緊張を和らげます。
- 電気療法(低周波、特殊電気治療など):電気刺激を用いて、深層の筋肉にアプローチし、痛みの軽減や筋肉の緊張緩和を図ります。
- 鍼灸(はりきゅう):鍼やお灸を用いて、マッサージでは届きにくい深部の筋肉にアプローチしたり、自然治癒力を高めたりします(整骨院によっては鍼灸を併設している場合があります)。
慢性的な肩こりの場合、保険適用外となることが多いため、自費診療になることが多いですが、施術内容や料金については、当院に事前に確認することをおすすめします。
また、内臓の病気が原因の肩こりなど、柔道整復師の専門範囲外の症状の可能性もあるため、施術を受ける前に、不安な点や症状についてしっかり相談することが重要です。